【ご報告】風ちゃんについて…

こんにちは
9月も一週間が過ぎましたが、まだまだ暑い日が続いてますね

風ちゃん……風娘についてなのですが、実は先月、8月22日に永眠しました

突然のこと過ぎて家族全員びっくりしているのですが、と同時に、今回診ていただいた病院での先生の言葉に腑に落ちる部分がたくさんあって、急なお別れにもかかわらず、どこか納得している状況です

病院に連れて行った直接の理由は、普段ならどんなに食欲がなくても食べてくれていた夜のウエットフードを食べてくれなかったことです

以下は、長くなりますが、病院に行ってから亡くなるまでの経緯になります。どこかの猫ちゃんの参考になれば……

8月19日から食欲が無く、あまりカリカリを口にしてくれてなかったのですが、それでもおやつ……という名目のプチサイズの小袋に入ったカリカリや、晩ごはんとして出しているウエットフードは口にしてくれていたので、「元々食べムラのある子だし……」と様子を見ていました

翌日、8月20日はそのウエットフードすら食べてくれず、代わりに出したスープやミルクすらも全く口にしようとしなかったため、急いで病院につれていくことにしました

いつもの病院は休診日でやっていなかったので、開いてる病院を調べて連れていきました

ついてすぐ、「ぐったりしているので、このまま待ってても大丈夫かどうかだけ確認して欲しい」とお願いしたところ、そのまま中に連れて入ってくださり、私は待合室で問診を記入しながら待つことに……

血液検査や点滴等を行うという説明を了承して、問診を渡して待ちました

二時間ほどして、診察室に呼ばれた際の説明で「翌日まで待っていたら亡くなっていただろう」と言われました。そのくらい危険な状態だったそうです

さらに、「おそらく15~6歳くらいの猫だろう」とも……

二年前、風ちゃんを保護したときの診断では、推定2~3歳と言われていました
なので現在の年齢は4~5歳くらいの猫だと思い込んでいたんです

驚きましたが、正直、『道理で……』とこれまでの風ちゃんの行動を思うと至極納得しました

例えばトイレのこと。
洗面所に設置してあるトイレまで行かず、自分がいる場所の近くに置かれた猫ベッドなどをトイレ代わりに使うので、新しく購入してきてすぐ傍に増設したりしました

窓際によくいたときには窓際に設置。ここ最近は台所によくいるようになったので、増設トイレも台所に移動させたりしてました

てっきり、大自然がトイレだった野良暮らしの影響でどこででもしたいときにしてしまうのかと思っていたのですが、高齢のおばあちゃんだったのなら納得です。近くじゃないと間に合わないし、部屋の端から移動するのも遠くて疲れちゃうよね……

歯が抜けちゃったアクシデントも、あのときは「きれいに根本から抜けてるし、どこかにぶつけたんじゃないか?」という診断でしたが、高齢で抜けたとしたら納得だし、春くらいから足の踵の擦れたような傷が治ってはできる……というのを繰り返していたのも、高齢による褥瘡だと思えば納得です

娘舞ちゃんよりも若いはずなのに、走り回ったりもあまりせず、じっとしてることが多かったのも、単におとなしい性格だったということではなく、高齢のおばあちゃんなら当然のこと

食べムラがあったのも高齢なら理解できるし、ご飯は食べてるのに痩せ気味なままなのも老齢の内臓なのにシニア向けの高栄養食ではないせいだと考えたら腑に落ちました

その日の血液検査の結果から、腎臓がかなり悪いだろうということ、肝臓も疑いがあること、貧血があること、血糖値が非常に低いこと、などが判明

今後の治療方針として、まず翌日にエコーによる内臓のチェックと血糖値の再検査、さらに点滴での加療をしてくという方向になり、その日は一旦、風ちゃんとともに帰宅しました

8月21日。エコー検査の結果、腎臓以外の臓器には大きな病変などは無いこと、やはり加齢による部分が大きいということの説明を受け、点滴については、

  • このまま病院で預かって半日入院という形で点滴する
  • 一旦自宅に戻り、夕方再度病院に来て点滴する

という二択を提案されました

どちらを選んでも、途中で亡くなる可能性があるということも、合わせて説明されました

悩んだ結果、少しでも助かる確率が上がるなら……と半日入院で時間をかけてしっかり点滴していただくことにしました
風ちゃんには「お迎えに来るから頑張ってね」とお願いしました

そして風ちゃんは夜のお迎えまでしっかり頑張ってくれました

ですが、どうしても血糖値が上がりきらないとのことで、「糖を投与すれば上がるけれど数時間もすればまた下がる」と都度の検査数値とともに説明を受けました
それと、お迎えの前に一度痙攣を起こしたことも……

夜間は病院が無人になるため、自宅で行う糖の注射と万一痙攣を起こしたときのための気付け薬の投与方法を教わって、その日はそれらを持って風ちゃんとともに帰宅しました

8月22日、深夜、就寝前に糖の注射をするため声をかけて準備を始めたところ、一度痙攣の発作を起こしました。急いで気付けの薬を投与して背中を擦っていると状態が落ち着いたので、糖を注射

このときの様子に、心に少し迷いが生じました。
高齢の風ちゃんを無理矢理に延命してるんじゃないか。風ちゃんは苦しいんじゃないか。可哀想なことをしているんじゃないか。助けたいと思うのは自分のエゴなんじゃないか。と……

明け方3時くらいまで様子を見ていましたが、8時半にはまた病院に連れていく予定だったため、風ちゃんに声をかけてから就寝することにしました

朝6時、起床して風ちゃんを見に行くと、風ちゃんは亡くなっていました
まだ体は温かくて、柔らかで……何度も体を触って呼吸や心拍を確認しました

なんとなく、私が悪あがきするだろうということを見越して、起きる前に逝ったんじゃないかな? と思いました

実際、可哀想なことをしているかも知れないと思いつつ、朝になれば病院に連れていくつもりでもありました
6時に起床したのは、糖を投与するためです

迷いながらも、生かすための作業をしようとしていたんですよね……

最後に、風ちゃんの年齢について

猫の年齢はわかりにくい、という話はよく耳にしていましたが、今回の風ちゃんの件で「これほどまでにわかりにくいものなのか」と思いました

あくまで推測になりますが、

保護時の年齢の診断理由

  • 外猫で少なくとも1年以上、うちの庭に住み着いていた
  • 健康状態が(腹部の腫瘍を除いて)痩せているものの良好だった
  • 猫の年齢判断に使われる歯の状態も、悪くなかった
  • 何より、外猫の平均寿命が4年と言われる中、猫エイズ陽性ながら元気だった

これらから総合的に年齢を2~3歳くらいだと判断したんじゃないかと思います

いつも行っていた病院では、問診票の提出や保護の経緯の話などの前提もあったので、年齢に疑いを持つことも無かったんじゃないかと……

今回、初めて受診する病院で、かつ、問診などを出す前にそのまま受付で風ちゃんを預けたので、先生は全くの事前情報が無いままで風ちゃんを診断してくれてました

それが年齢の判断にも繋がったんじゃないかと思います

大人の猫ちゃんと暮らすことになった方は、「もしかしたら言われてる年齢よりもっと上かも知れない」という前提を持って接して欲しいです


もしも私にその気持ちがあったなら、風ちゃんにもっともっと快適な老後を過ごさせて上げられたかも知れないので……

↑亡くなる数日前の風ちゃん。こうやって見ると痩せてきてたなと…

↑すっかり家に馴染んだら人の食べ物を狙うようになってしまって大変でした

↑今回初めて出張火葬車をお願いしたのですが、とても綺麗な祭壇で感動して写真を取らせて頂きました。もっと寂しい簡素なものだと思ってました

↑遺影も骨壺もすべて基本のものなのですが、すごく可愛くて、ここまでして頂いて本当に有り難かったです

※ブログのトップ画像は手編みで作った遺影カプセル入れになります。今回ブログ内のどの画像もしっくりこなかったのでこちらにしてみました。

↑風ちゃんが登るようになってから全然登らなくなってたキャットタワー。また娘舞ちゃんが登るようになりました。飽きたのかと思ってたんですが、もしかしたら年上の風ちゃんに譲ってあげてたのかな?と…。娘舞ちゃんは生後3ヶ月で保護されたので、正しい年齢が判明しています。

名前はケッチと読みます。手芸や工作など、物を作るのはわりと全般的になんでも好き。今は小物類が主だけど、いつかは洋服や家具も作ってみたいと夢見てます。

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