切なくなった出来事

こんにちは
うちの猫たちは、いわゆる保護猫です

娘舞ちゃんは、保護団体で保護されていた子で、里親募集のサイトで見つけて、譲っていただきました
保護された経緯は、地域猫が民家の軒先で子猫を産んで、そのまま保護された……という流れらしく、なので娘舞ちゃんは恐らく、大きな苦労を知らずに家猫になった子なんだろうと推測してます

食のこだわりも強めですしね笑

それに対して、紬生ちゃんは……恐らく捨て猫だったようです

うちで保護した経緯は、以前住んでいた家の庭……物置の影に入り込んだのがキッカケでした

私が自室にいると、どこからともなくニャーニャーという猫の鳴き声が……
近所の猫が庭に来ると、娘舞ちゃんとニャーニャー会話をしていることがよくあるので、最初は、「今日は友達が来てるのかな?」くらいにしか思っていませんでした

しかし、それにしては鳴き声がずっと聞こえてくる

そうこうしていると、2階から息子が嫁と降りてきて、「なんか猫がいるっぽい」と庭が見えるリビングへと走っていったことを覚えています

その後の展開については、私の記憶が曖昧なので(年齢とともに記憶力の低下は避けられません笑)、以下は息子夫婦からの情報提供から再現です

―― 以下、再現 ――

物置の方を見ながら……

嫁「おる! めっちゃ小さい!!」

息子「どこに?」

物置の方だと聞いて、庭に確認に出る息子

その後、嫁がちゅ~るを片手に外へ……

最初はちゅ~るで影からおびき出そうとしたものの、ちゅ~るを食べ終えた子猫を捕まえようとしたところ、そのまま逃亡!

その後、怯えて近所中を逃げまくる子猫……紬生ちゃんと嫁と息子の数時間に及ぶ攻防の末、無事に紬生ちゃんを捕獲

―― 再現終わり ――

子猫を庭で発見したときはまだ外が明るかったのに、二人が子猫を抱えて帰宅したときはすっかり日が暮れていたのを覚えています

紬生ちゃんを保護した当初はもちろん、紬生ちゃんが捨て猫なのか迷い猫なのかを知る由はありませんでした

ああ、捨て猫だったんだな、とわかったのは、かかりつけになっている動物病院に、息子たちが何度か紬生ちゃんを連れて行ったあとのこと

紬生ちゃんとそっくりの子猫が別の場所……その動物病院の周囲で複数保護されたあと、保護活動されているところからの依頼で動物病院に里親募集の貼り紙が貼られたからでした

病院の方も「兄弟の可能性が高い」と……

うちに来たときの紬生ちゃんは、必死に鳴いていました
まだ一ヶ月ほどの子猫が、いきなり外に放り出されて、母猫を探してたくさん歩いたのだということは、彼女の手足を見ればわかります

うちに来てから2週間くらい経ったある日、紬生ちゃんの手足を見て、その様子があまりに可哀想で、写真に残しました

手のひらサイズの子猫が、安全な場所を求めて、こんなになるまで歩いてたなんて……と思ったものですから……

なんで突然、そんな話をするのか? というと、つい先日、当時の……といってもほんの数ヶ月前なのですが……うちに来た当時の紬生ちゃんの気持ちを思い知るような出来事があったからです

最近、紬生ちゃんはよく私のPCデスクの下で昼寝をします

その日も私のPCデスクの下で昼寝をしていたのですが、突然、焦ったような怯えるような大きな声で「ピャーッ!」と鳴きながら、デスクの下から飛び出して行きました

ビックリして思わず、「紬生!?」と声を掛けると、部屋のキャットドアの手前で立ち止まり、私を見つめてから、再び、

「ピャーッ!!」

と一声

寝ぼけて、お母さん……嫁のことを探しているのかと思って、

「お母さんはお二階だよ?」と声を掛けたのですが、キャットドアをくぐったかと思ったら、すぐそこ……縁側でおすわりしてジッと動かなくなりました

キャットドアをくぐった先にあるのは、キャットタワーです

もしかして、娘舞ちゃんを探してる……?
と思って、

「お姉ちゃんなら、マカロン(マカロン型の猫ベッド)に居るよ?」

と言ったところ、今度は一直線に戻ってきて、マカロンベッドの奥に娘舞ちゃんがいるのを確認

そしてそのままマカロンベッドの入り口付近に座り込んで、娘舞ちゃんを見つめたまま動かなくなりました(これは、そのときに撮影した写真です。娘舞ちゃんを一心に見つめてました)

その様子を目の当たりに見たときに、突然放り出されたときの紬生ちゃんの気持ちに触れたような気がしたんですよね……

突然、安全な場所から放り出されて、母猫の姿も見えなくなって、必死に探し回った紬生ちゃん

家で保護してから何ヶ月も経っているのに、夢にまで見るほど、その時の恐怖や不安が心の奥にこびりついてるんだと思うと、切なくなりました

紬生ちゃんにとって娘舞ちゃんは、姉妹でもあり、母猫でもあるんでしょうね

↑1つの猫ベッドを仲良くはんぶんこ

1日も早く、紬生ちゃんが独りだった頃の悲しい気持ちを忘れられるように、これからも大事に可愛がっていきたいと思います
もちろん、娘舞ちゃんも……

ではまた~

名前はケッチと読みます。手芸や工作など、物を作るのはわりと全般的になんでも好き。今は小物類が主だけど、いつかは洋服や家具も作ってみたいと夢見てます。

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