引き戸用ペットドアの作り方

室内の一般的な引き戸に取り付けられる、取り外し可能なペットドアの作り方です
市販のペットドアと板を使って作成します
最低限必要な工具についても記載しています
すでに設置済みのドアの作り方を記憶を元に起こしているので、説明に手書き画像が入ります。ご了承ください

用意する材料
・板(サイズは下記参照) 1枚
・市販のペットドア 1個
最低限用意したい工具
・のこぎり
・細刃ののこぎり(引廻し用など)
・ドライバー
・ネジ穴の下穴を開ける工具(木ネジビットなど)
・紙やすり

↑うちで用意したのこぎりは、刃の部分が交換できるものです。右が通常ののこぎり刃、左が穴を開ける際に使った細い刃になります
木ネジビットについては現物が引っ越しのゴタゴタで見つからなかったので、最後にリンクを上げておきます。うちは百均で購入したのでリンクの画像を参考に百均の工具売り場を覗いてみてください
板のサイズについて
・横幅は取り付けたいペットドアによります。一般的な小型犬、猫用のものならば、30cm巾程度の板を用意してください
・長さは取り付けする引き戸の高さに準じます。一般的な引き戸であれば180cmくらいのもので大丈夫ですが、大きな引き戸の場合はもっと長いものが必要になります(引き戸の測り方は下記に記載します)
・厚みは1cm程度。あまり厚みがあると引き戸の鴨居や敷居にハマりません。薄いと強度が足りず、撓んだり折れたりする原因になります
引き戸の測定方法

手前の見えている部分ではなく、鴨居にハマっている部分を測ります

下側も敷居にハマっている部分を測ります(この障子戸は177cm)

敷居の幅。板の厚みが1cmならここにハマります
板の長さや横幅については、ホームセンターでカットしてもらうことも可能なので、購入時にサイズを伝えてカットしてもらうと手間が省けます
ペットドアを取り付ける部分については、ホームセンターによってはくり抜いてもらえないケースも多いです。ダメなときは自力でくり抜きましょう
板を自分でカットする場合は、必ず鉛筆等でしっかり線を引いてから切ります
くり抜くサイズについては、ペットドアの取り付け説明書に指定があるので、その指定にそって板に線を引いてください

線を引く際は、穴が左右の真ん中に来るようにします。強度が偏らないようにするためです
また、穴の下側が板の下端から10cm程度の位置になるようにすると、下の強度を保てて、かつペットが通りやすい高さになると思います

板をくり抜く際は、木ネジビットなどで↑の黒丸部分に穴を開けて、そこから引廻し用の細いのこぎりで切って行くとくり抜けます
また、ペットドアの取り付け説明書は、通常のドアに取り付けることを前提にしているので、ペットドアに開閉ロックが付いている場合、四角くくり抜いただけでは取り付けられない場合があります

↑こういうもの(開閉用ロック)。うちは面倒で諦めました……笑
こちらを使用する場合は、開閉ロック部分も合わせてくり抜きましょう

↑上記、斜線部分
のこぎりでくり抜いたままでは、切断面が毛羽立つので、紙やすりで全体的になめらかにします。くり抜いて取った板を適当な大きさに切ってそれに紙やすりを巻きつけて使うと、平らに削れます
綺麗にくり抜けたら、一度、ペットドアを穴に取り付けて、ネジ穴の位置を鉛筆等で板に書き写します
書き写せたらペットドアを外して、木ネジビット等でネジの下穴を開けて、再度ペットドアを取り付けて、しっかりネジ止めして完成です
あとは家庭のふすまや障子戸と同じ要領で、取り付けたい場所の鴨居に板を下から押し上げるようにはめ込み、敷居の溝に乗せればOKです
見た目を綺麗にしたい場合は、ペットドアを取り付ける前に水性ニスを塗ったり、リメイクシートを貼ったりすると良いと思います。どちらも百均で購入可能です

↑木ネジビット。似たものが百均にもあります

↑本体付きの片刃のこぎり

↑引廻しの替え刃のみのもの

↑引廻し刃の本体もあります。通常ののこぎりをシャーク以外ですでに持っている方はこちら

↑ペットドア。サイズが多数あるので、自宅のペットの大きさに合わせてサイズを選んでください

↑こちらは室内にも、外との境にも取り付け可能のようです。135cm~220cmまでの調節。裏側がちょっと安っぽいかも……

↑こちらは室内用。サイズで価格が変わる商品のようです。上記リンクは175cm~195cmのタイプとのこと。これら2つは自作ではなく購入した場合にかかる費用の参考に載せておきます